水産養殖用ろ過材 クリスタルバイオ®
商標:第5266304号
クリスタルバイオとは
クリスタルバイオは、原料にガラス質基材を使用し、これを微粒子に粉砕して発泡剤を混合したのち、900℃焼成炉で軽量セラミック化したもので、桁外れの連続多孔質という特徴を持っています。

クリスタルバイオの特徴
- 優れた硝化作用
連続多孔質で桁外れの接触表面積(従来のプラスチック製ろ材の数倍~数十倍)を持つため、好気性バクテリアの繁殖が抜群。本品自体が弱アルカリ性で、pH緩衡機能を有するので、硝化によるpHの大幅低下を防ぎ、飼育水を弱アルカリ性に保つ。 - 容易なメンテナンス
粒径が10~50mmと小石状で、軽量であるため、どのようなろ過槽にも対応でき、ろ材の充填や水洗などの作業も容易。 - 加温の為の燃料費削減
魚にとって良い水質を維持することができるので、新水の注入量が少なくて済み、加温のための燃料費の削減につながる。
クリスタルバイオの形状

ろ過材形状

ろ過材内部顕微鏡写真
クロマグロ飼育研究施設実施例
独立行政法人水産総合研究センター西海区水産研究所が新設したクロマグロ飼育研究施設内の生物ろ過棟(平成25年7月稼動開始)に、”クリスタルバイオ”が採用されました。クリスタルバイオの多孔質構造が、魚から排出されるアンモニアを分解する硝化細菌の生息環境に最適なことと、今回の施設のろ過材の量に対して短期間に安定供給できるという理由から選定され、水産総合研究センターから高い評価を受けています。今回採用のクリスタルバイオは比重1.1以上で水に沈む”沈降タイプ”のもので、数量も多く190m3使用されています。


生物ろ過棟全景

生物ろ過槽底面

クリスタルバイオ充填状況

ろ過材かご

生物ろ過棟上部

生物ろ過槽内部(運転状況)
現:国立研究開発水産研究・教育機構 水産技術研究所 長崎庁舎(長崎市)
アコヤ貝種苗生産槽実施例
アコヤ貝の種苗生産に、水産養殖用ろ過材”クリスタルバイオ”が採用されました。クリスタルバイオは、ろ過槽の砂よりも多孔質で比表面積が大きく、特に比重0.4のクリスタルバイオは軽量で取り扱いしやすいという理由から選定されました。

アコヤ貝種苗生産槽浄化システムイメージ図

ろ過槽外観

海水取水口

ろ過槽内部
(株)上村真珠 長崎県壱岐
久留米市内養鯉場実施例

浄化システムイメージ図

250m3池

散水ろ床方式

250m3池

浸漬ろ床方式
(写真提供:(株)尾形養鯉場)
クリスタルバイオの海外への輸出状況
錦鯉の養鯉場、愛好家の飼育水槽、種苗生産などで、海外15か国(インドネシア、ベトネム、マレーシア、シンガポール、フィリピン、台湾、中国、韓国、ドイツ、ベルギー、イギリス、チェコ、カナダ、南アフリカ、ソロモン諸島)に、合計約4,500 m3が輸出されている。
クリスタルバイオ製品規格
商品名 | 容量(L) | 粒径(mm) | 比重 | 吸水率(%) |
---|---|---|---|---|
CB-1000(L) | 1,000 | 30~50 | 0.40±0.05 | 100以上 |
CB-1000(M) | 1,000 | 20~30 | 0.40±0.05 | 100以上 |
CB-1000(S) | 1,000 | 10~20 | 0.40±0.05 | 100以上 |
CB-100(L) | 100 | 30~50 | 0.40±0.05 | 100以上 |
CB-100(M) | 100 | 20~30 | 0.40±0.05 | 100以上 |
CB-100(S) | 100 | 10~20 | 0.40±0.05 | 100以上 |
CBS-1000 | 1,000 | 10~50 | 1.40±0.2 | 50以上 |
CBS-100 | 100 | 10~50 | 1.40±0.2 | 50以上 |
※CBSシリーズは、沈降タイプとなります。
クリスタルバイオ製品荷姿

CB100系

CB1000系