「ラフト&パイル工法」
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平成22年12月8日、午後1時から「ラフト&パイル工法」技術説明会
および現場見学会を当社主催にて開催した。
技術説明会を佐賀市のグランデはがくれで、
現場見学会を有明佐賀空港敷地内の試験施工現場にて行った。
佐賀県議会議員や県内の官公庁職員、建設会社、建設コンサルタント会社、
ミラクルソル協会員、新聞社などから約150人が参加した。
「ラフト&パイル工法」とは、佐賀県の地域資源である「スギ、ヒノキ」の間伐材を、
佐賀平野における軟弱地盤補強技術として有効利用する工法である。
軟弱地盤上に構造物を築造する場合における「不等沈下」を抑制する筏基礎(ラフト)と
「側方流動」を抑制する杭基礎(パイル)で構成され、
その効果については、佐賀大学低平地研究センターにより
数値解析や模型実験などの研究結果から検証されてきた。
平成22年10月から、さが中小企業応援基金事業(新製品開発事業)を活用し、
技術研究所地盤環境研究室主任の牛原裕司が中心となり
現場試験施工(有明佐賀空港敷地内)を実施している。
技術説明会では、当社技術戦略本部統括本部長の林重徳が
「ラフト&パイル工法」についての説明を行った。
また今回の試験施工の結果を基に、調査・設計・施工マニュアルならびに
積算資料を作成するなど、当該試験施工の目的や概要を説明した。
次いで当社代表取締役の原 裕が建設業における環境負荷低減工法の必要性を説明し、
ラフト&パイル工法協会(仮称)設立へ向けての賛同を呼びかけた。
現場見学会では技術研究所水環境・材料研究室長の松尾保成が
施工状況や構造についての説明を行い、参加者からの質問に対応した。
佐賀県は人工林の割合が日本一であり、間伐された木材の活用方法は確立されていない。
今回の試験施工により間伐材を多く活用できる同工法の有用性が実証されれば、
環境配慮型の工法が確立される。
また佐賀県だけでなく全国各地域での地産地消や森林保全など
地域が抱える問題の解決にも貢献できる。
企画開発戦略本部 技術研究所 水環境研究室 飯田拓史 記
九建日報(2010.12.10)
佐賀建設新聞(2010.12.11)
C-net通信さが(2010.12.15)
企画経営本部 中村部長
技術戦略本部 林統括本部長
技術研究所 松尾室長