ミラクルボール緑化工法®

特許:第3017961号
商標:第4365510号
元NETIS登録技術番号:QS-980201-A
平成15年 9月 佐賀県トライアル発注制度採択工法
平成17年 7月 上記制度にて佐賀県から「優」の評価を得る

ミラクルボール緑化工法とは

 ミラクルボール緑化工法は、ミラクルボールを植生基盤材に混合することにより植物の初期生育を促進する斜面緑化工法です。

ポイントミラクルボールとは

 ミラクルボールは、建設廃材としての窓ガラスの板ガラス類や容器包装の空きビンなどのガラス廃材を再資源化された地球環境にやさしい保水材です。
Φ2~10mmで、比重は0.4で非常に軽量です。多孔質連続間隙構造を有し、吸水・保水性に優れていますので、少量の降雨においても急速に吸水し、保水することができます。原料は、ガラスであるため、腐食や有害物質の溶出もなく、耐久性にも優れています。

ミラクルボールの形状
ミラクルボールの形状
ミラクルボール顕微鏡写真
ミラクルボールの顕微鏡写真

ポイントミラクルボール緑化工法の特徴

  • 有機質土から硬岩まで、すべての地盤条件で適用できます。
  • ミラクルボールを混合することにより、植生基盤材内に間隙を保持できるため植物の生育を助長し、長期にわたる保水性・通気性にも優れています。
  • ミラクルボールを10%混合することにより、植生基盤材の有効水分量を増加させることができます。
施工フローチャート
施工フローチャート
施工イメージ
工法概略図

ポイント礫混じり土における植物生育比較

バミューダグラス メドハギ
植生
基盤材
のみ
ミラクル
ボール
植生
基盤材
のみ
ミラクル
ボール
5% 10% 20% 5% 10% 20%
40日後(cm) 茎長 最大 40 55 102 - 24 35 39 -
最少 27 30 52 - 11 20 25 -
根長 最大 19 16 25 - 14 18 24 -
最少 11 14 15 - 9 16 20 -
最大長の合計 59 71 127 - 38 53 63 -
最小長の合計 38 44 67 - 20 36 45 -
75日後(cm) 茎長 最大 103 115 127 100 28 32 33 30
最少 5 60 61 70 16 21 27 18
根長 最大 15 17 21 15 24 26 30 28
最少 11 10 18 13 15 19 21 21
最大長の合計 118 132 149 115 52 58 63 58
最小長の合計 16 70 79 83 31 40 48 39
※植生基盤材の厚さはt=3.0cm
※植生基盤材のみは、パーライトを10%混合している。
(1997年8月1日施工)

ポイント植物の初期生育状況の比較(施工後40日)

従来工法(ミラクルボール0%)
従来工法(パーライト10%混合)
ミラクルボール10%
ミラクルボール10%混合

ポイントミラクルボール混合率の目安

土砂 軟岩 中硬岩 硬岩
10% - -
15%
※硬岩の場合及び斜面勾配が8分未満の場合は、ミラクルボードソイルストップ工法(MBSS工法)の併用が望ましい。
ミラクルソル工法 特殊工法