第25回(主要都市)
ミラクルソル工法技術講習会を開催

 令和4年8月25日、仙台国際センター(宮城県仙台市)にて令和4年度(第25回)「ミラクルソル工法」技術講習会(後援:廃棄物資源循環学会)を開催し、地元建設コンサルタント・建設業者・コンクリート二次製品業者・ミラクルソル協会員等、約150名の方々が参加した。

 冒頭、ミラクルソル協会理事長の原裕(日本建設技術㈱社長)は、「ミラクルソル工法は1995年から2年間をかけて軽量盛土材の開発を目指したが、始めに出来たのが非常に吸水性良いポーラス状な物が出来た。今では工法的に一番売れている材料になっている。翌96年に非吸水性の材料ができ、その後も様々な材料を開発している。今では開発した材料を用いて28工法の提案を行っている。それら連続間隙構造の材料を使ってグリーンインフラに活用でき、気温を50年位前までもっていければと思っています。」と挨拶した。

特別講演の様子 国土交通省 東北地方整備局 企画部 技術調整管理官 二瓶 昭弘氏
特別講演の様子
国土交通省 東北地方整備局
企画部 技術調整管理官 二瓶 昭弘氏
 特別講演は国土交通省東北地方整備局 企画部 技術調整管理官 二瓶 明弘氏が「東北地方整備局の取り組み」と題し講演され、まず令和4年7月から8月迄の東北地方における大雨の状況及び河川等の応急復旧について説明された。また、土木分野だけではなく防疫対応についても建設業界の活躍について話された。東日本大震災より11年が経過し、復旧・復興の経過、また、防災・減災・国土強靭化事業において激甚化する風水害や大規模地震などへの対策・予防保全型メンテナンスへの転換に向けた老朽化対策等について説明された。また、官民連携による建設業の担い手確保の推進として「週休2日工事の普及拡大」・「ICT活用工事の普及拡大」・「東北土木技術人材育成協議会の開催」など説明された。
工法説明の様子 原理事長(日本建設技術㈱社長)
工法説明の様子
原理事長(日本建設技術㈱社長)
 原理事長の講演では、「環境と防災とミラクルソルでめざすグリーン社会」と題し、「近年の豪雨による被害として大規模盛土の崩壊が発生しており、対策工としてFWG・盛土造成と排水工法」また「斜面防災対策として特にグラウンドアンカーについては、1988年以前に施工された二重防錆が施されていないアンカーについて、調査・点検・補修の実施が重要である」と説明された。環境緑化工法では、「FWG・ウッドチップソイル工法」の現地発生木材を利用する事で木材を処分するのでなく、材料として利用できまた、ミラクルボールを入れることで保水性の向上にもつながるとし、環境土木工法では「FWG・透保水性舗装工法の試験施工で透保水性舗装とアスファルト舗装面との比較して最大7.8℃の温度差が、透保水性インターロッキングブロックでは13.5℃の温度差があり、雨水・地下水などを保水し気化熱を利用し気温の上昇を抑える効果がある」と説明した。
関連説明の様子 金丸部長(日本建設技術㈱ 企画開発戦略本部)
関連説明の様子
ミラクルソル協会 荒木顧問
 ミラクルソル協会顧問の荒木宏之(元佐賀大学低平地沿岸海域研究センター長 教授)は「ミラクルソルの水質浄化特性」と題し、「廃ガラスから作られるミラクルソルは優れた土木資材であるが、多孔質であることや軽量なことから水質浄化においても優れた機能を発揮し、水環境分野におけるミラクルソルの有する基本性能と各種水質浄化への適用」について説明された。また、発展進化したゼオライト化ミラクルソルによる水質浄化と資源回収について、原理と実例を紹介した。さらにハイブリット型へ進化した吸着材の仕組みと広範囲な適用の可能性を説明された。

企画情報推進本部 武冨 友徳  記

建設通信新聞(2022.9.7)

会場の様子1
会場の様子1
会場の様子2
会場の様子2
パネル展示
パネル展示
閉会挨拶 ミラクルソル協会 監事 小岩金網㈱ 取締役執行役員副社長 福井 眞
閉会挨拶
ミラクルソル協会 監事
小岩金網㈱ 取締役執行役員副社長 福井 眞
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